こんにちは。いわさき司法書士事務所の司法書士補助者、ミサカです。
台風27号と28号が同時に発生しているということで、今日は一日雨脚が強いですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
二つの大きな台風が接近した場合、お互いが影響を及ぼしあって動きが複雑となり、進路の予想が全くつかなくなるそうですね。
二つの台風の距離がおおよそ1000キロ以内に近づくとこのような現象が見られるそうです(“藤原効果”)
突然一周したり、動かなくなったり、鋭角にUターンしたり。このような台風のことを迷走台風とかつては呼んだそうです。
被害が大きく出ないことを願います。

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さて先日から引き続き、相続関係の仕事をしています。
そもそも、相続とは何でしょうか?

相続とは、個人が亡くなった場合に、その方に属していた財産上の権利義務を特定の方に承継させる制度のことを言います。
相続の様態は大別すると二つのスタイルに分けることができます。
ひとつは遺言相続、すなわち亡くなった方が生前に自ら定めたところに従って財産を承継させる制度、
もうひとつが法定相続、すなわち法があらかじめ定めるところに従って財産を承継させる制度です。
今日の我が国では、遺言の自由を認めつつ、遺言のない場合に備えて法定相続制度が準備されるという形で、両者が並列されています。

相続人となる方は、民法によって定められています。
(※遺言によって遺贈を受ける方は受遺者と言い、原則相続人とは区別されます)
また、相続人には順位が定められており、先順位の相続人がある場合は、後順位相続人は相続できません。また、同順位の相続人が複数ある場合には、その複数の相続人が共同で相続を行います。

相続人となるのは、第一順位が被相続人の、第二順位が直系尊属(親党が近い順に)、第三順位が兄弟姉妹です。また、配偶者は常に相続人となります。

相続は、被相続人の方の死亡によって開始します。
死亡の事実があれば当然に開始し、相続人がその事実を知っているかどうか、死亡届が出されているかどうかなどは問題となりません。

さて最初に、相続では被相続人の方に属していた財産上の一切の権利義務を承継すると申し上げました。
ここでいう一切の権利義務とは何を指すのでしょうか?
たとえば借家は?保証債務は?
生命保険は?死亡事故などの慰謝料は?死亡退職金は?

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詳しいお話はまた次回できたらと思います。
それではみなさん雨にお気をつけて!本日はこのあたりで失礼します。