こんにちは、いわさき司法書士事務所のミサカです。
毎朝冷え込みますね。
昨日の北海道はマイナス29度を記録したとか…
もはや寒さの想像がつきません!
外に出れば髪の一本一本がすぐに凍てつき、まるで白髪のようになるそうです。
三連休はいかがお過ごしでしたでしょうか?
わたしはこのところ撮り貯めていた映画を何本か消化いたしました。
今日はそのうち一作をご紹介。
アン・リー監督作品「ライフ・オブ・パイ」(“Life of Pi”2012)
ディズニー的ハートフルな冒険映画(しかも動物もの)のイメージで、いまいち興味をひかれずここまで観ずに来たのですが、なかなかどうして、劇場3Dでみればよかった!と後悔する一作でした。
監督賞、作曲賞、撮影賞、視覚効果賞のアカデミー賞最多4部門を受賞の本作、
なんと登場する動物の映像ほぼすべて(98%以上!)はCG。
漂流する海のうねりから、冒頭登場するプールのさざなみまですべて・すべて・CG。
動物はすべて骨格から3Dデータを設計し、筋肉・皮膚・毛並みなどを貼り付けた上で動きを組み立てて、生物学的にリアルな映像にしたというのですから、まさかあれもこれもCGとは言われないとちっともわかりません。
なにしろ「毛の一本、波の一滴まですべて思い通りにコントロールしたい」というアン・リーのひとことで、普通に撮影可能な映像までCGにしてしまったというのですから、そのこだわりや。
ちなみに余談ですが、このCGグラフィックを担当した制作会社は、シリコンバレーと台湾(タイだったかな?)二か所に拠点を構えており、時差とクラウドを利用してクリエイティヴ部門を24時間フル稼働させているそうです。
オンラインで作業データを共有し、アメリカ大陸で12時間/アジアで12時間と按分。すなわちアメリカのスタッフが昼間に進めた仕事を、海の向こうで朝を迎えたアジアのスタッフが進めておき、その続きが翌日またアメリカにリレーされる、とのこと。単純に作業スピードは二倍、従業員も残業なく定時であがれるということで、シリコンバレーではこういう作業形態が徐々に広がっているそうなのですが…
はたして島国ニッポン、これからこのスピードに対応してゆけるのやら。
話が脱線しましたが、映像美だけでなく、脚本・演出も多層的な大変凝った作りです。
語り手かつ主人公のパイ君は、ミステリーで古典的にいうところの「信用できない語り手」。
どこまでが現実の話なのか、表面的な冒険譚では終わらない作りとなっています。
すべてが本物のようで実はほぼCGだという、映像のつくりの狙いももしかしたらこのあたりにあるのかも。
ラストまで見終わってみると、途中で登場するかわゆいミーア・キャットたちがおそらく暗喩するであろうものが気持ち悪くて気持ち悪くて!(あくまでわたしの見解ですが)
ご覧になった皆さまの感想が気になるところです。
それでは本日はこのあたりで失礼いたします。
良い一日をお過ごしください。
毎朝冷え込みますね。
昨日の北海道はマイナス29度を記録したとか…
もはや寒さの想像がつきません!
外に出れば髪の一本一本がすぐに凍てつき、まるで白髪のようになるそうです。
* * *
三連休はいかがお過ごしでしたでしょうか?
わたしはこのところ撮り貯めていた映画を何本か消化いたしました。
今日はそのうち一作をご紹介。
アン・リー監督作品「ライフ・オブ・パイ」(“Life of Pi”2012)
ディズニー的ハートフルな冒険映画(しかも動物もの)のイメージで、いまいち興味をひかれずここまで観ずに来たのですが、なかなかどうして、劇場3Dでみればよかった!と後悔する一作でした。
監督賞、作曲賞、撮影賞、視覚効果賞のアカデミー賞最多4部門を受賞の本作、
なんと登場する動物の映像ほぼすべて(98%以上!)はCG。
漂流する海のうねりから、冒頭登場するプールのさざなみまですべて・すべて・CG。
動物はすべて骨格から3Dデータを設計し、筋肉・皮膚・毛並みなどを貼り付けた上で動きを組み立てて、生物学的にリアルな映像にしたというのですから、まさかあれもこれもCGとは言われないとちっともわかりません。
なにしろ「毛の一本、波の一滴まですべて思い通りにコントロールしたい」というアン・リーのひとことで、普通に撮影可能な映像までCGにしてしまったというのですから、そのこだわりや。
ちなみに余談ですが、このCGグラフィックを担当した制作会社は、シリコンバレーと台湾(タイだったかな?)二か所に拠点を構えており、時差とクラウドを利用してクリエイティヴ部門を24時間フル稼働させているそうです。
オンラインで作業データを共有し、アメリカ大陸で12時間/アジアで12時間と按分。すなわちアメリカのスタッフが昼間に進めた仕事を、海の向こうで朝を迎えたアジアのスタッフが進めておき、その続きが翌日またアメリカにリレーされる、とのこと。単純に作業スピードは二倍、従業員も残業なく定時であがれるということで、シリコンバレーではこういう作業形態が徐々に広がっているそうなのですが…
はたして島国ニッポン、これからこのスピードに対応してゆけるのやら。
話が脱線しましたが、映像美だけでなく、脚本・演出も多層的な大変凝った作りです。
語り手かつ主人公のパイ君は、ミステリーで古典的にいうところの「信用できない語り手」。
どこまでが現実の話なのか、表面的な冒険譚では終わらない作りとなっています。
すべてが本物のようで実はほぼCGだという、映像のつくりの狙いももしかしたらこのあたりにあるのかも。
ラストまで見終わってみると、途中で登場するかわゆいミーア・キャットたちがおそらく暗喩するであろうものが気持ち悪くて気持ち悪くて!(あくまでわたしの見解ですが)
ご覧になった皆さまの感想が気になるところです。
* * *
それでは本日はこのあたりで失礼いたします。
良い一日をお過ごしください。
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